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『結婚オメデト★』
・・・なんて言えなかった。 ・・・とてもじゃないけど。
その時のボクの精神状態じゃ、椅子からブッ倒れないようにテーブルにしがみつくのがやっとだった。
このオレ様が、手塩にかけて育てた可愛い我が愛しのキャンベルが、何処の馬の骨とも知らぬオトコの許へ?
あまりのショックの大きさに、どれ程の時間ボクは止まっていたンだろう?
かすかに見える。 まばたきの先には苦笑いのキャンベル。
かすかに聞こえる。 予想どおりのボクのリアクションに爆笑の仲間達の遠い笑い声。
聞こえてくる・・・ だんだん近くへと・・・
エピソード9.1 (番外編)
高校を卒業後、日活という映画会社の俳優養成所へ入った。
日本アカデミー賞 助演男優賞受賞を夢見て。。。
養成所の名前は『にっかつ芸術学院・俳優科・俳優コース』。
調布の日活撮影所内にあったので、食堂やスタジオ前では毎日、映画やCMのお仕事をしているタレントさんやスタッフさんに会えて、ミーハーなオレッチにはとっても恵まれた環境でした。
仲良くしてたのは、いぶし銀な『陽ちゃん』と宇宙から来た『大輔』と松田優作に憧れてる『ユースケ』。
キャンベルとの距離が時間とともに遠ざかって行く中で、僕ら4人はいつも熱く夢を語り合った。
陽『Bigな役者になっちゃるけん! 陽ちゃんじゃけん!』
大『ホンマやな! ガンバロな!』
ユ『目標は松田優作じゃ〜』
須『うん、うん、夢は大きく持つンべ!』
(ヨ〜シ、いつかオレッチもスタぁーになって、キャンベルを迎えに行くぞ☆)
日活に行きながら僕らは、毎日稽古ばかりじゃつまらない。 実際に舞台の現場で経験積もうゼ!
っつーワケで、劇団員募集のチラシをアサって『無人劇場』というアングラ劇団に目を付けた。
ユースケは映画の仕事だけに集中したいというコトで、陽ちゃんと大輔と3人で、無人劇場の次回公演『詩人とアクセル』に参加させて頂く事になった。
日を重ねて行くごとに、キャンベルとの距離は加速度的に遠くなる・・・
\(´ω\)=3 マテマテェ〜〜
芝居に夢中だった。
僕らの配役はモチロンちょい役。
でもその公演に協力してくれた『劇団家族解散』の座長『鈴木トーメイ』さんに、打ち上げの席で、
ト『陽ちゃんと大輔と須賀ちゃんサァ、ウチの次回公演に出てみない?』
陽『出る!出る! なァ!』
須『ロンモチ出ますョ〜! 是非やらせてください!!』
大『メッサ嬉し〜! なんかガッコより充実してよンな〜 現場はホンマえぇ〜わ〜』
鈴木トーメイ …たぶん女。年齢不詳。 不思議な人だった…
母親がピンクレディーのファンと結うコトで、当時流行っていた『透明人間』の曲から名前を付けようとしたところ、役所の出生届けに『透明』と漢字で書けずにカタカナにされてしまった…
と、本人は言っていた。
年齢については答えたくないと言うので、深く追求するのは失礼だから内緒でもイイとしても、性別まで曖昧だった。
ト『バイセクシャルだけど、SEXは女の子とヤル方が好き』との事。
(((.人.)))ユッサユッサ (((.人.)))ボヨヨーン!!
『劇団家族解散』の第3回公演『レッツゴー3000匹』が終わり、打ち上げの流れで全員トーメイさん宅に泊まることに。
『あぁでもねぇ』、『こうでもねぇ』とワイワイ酒飲んで語ってるウチに、なんとその場で陽ちゃんとトーメイさんが子作り行為を開始しちゃってるじゃあ〜りませんか?? &&気がつけば別のカップルも隣りで発情しちゃって、狭いワンルームで2組が公然エス・イー・エックス状態。。。
ヾ(@゜Д゜@;)あらやだ
ウブなスガッチと大輔は
須『東京ってスゲェんだな!』
大『あっか〜ん、ホンマにショックやわ〜』
須『俺らもヤル?』
大『ヤルか! ダボ!』(くち癖) ヘ(..、ヘ)☆\(゚ロ゚ )ナンデヤネン!
結局そのまんま陽ちゃんはトーメイ宅に転がり込み、妊娠⇒結婚となった。
出産間近のトーメイ宅に大輔とお見舞いに行った。 陽ちゃんは朝から窓拭きのアルバイトに行ってて、帰りは夕方になるらしい。
ト『陽ちゃんには内緒だけど・・・』
大&須『・・・?』
ト『アタシ、ヌード写真撮ってもらっちゃった!』
っぶぅぅうっ! ゲボッ! ゲボッ! 2人とも飲んでた麦茶を噴き出した。
〓〓〓〓〓〓Э‥…━━━★ ビ−−−ム
ト『見る?』
須『見る見る見る見る見る見る!!!!!』
大『なんでやねん! ダボか! 見ぃひんゎ!』
ト『なんでよ? 大輔! 臨月の女性のヌードなんて、なかなか見れないよ!』
須『そーだ、そーだ! もしかして、ヘソとか飛び出しちゃってンの?』
大『やめぇ〜や! ダボやな!』
ト『写真家の”ア○―キー”って居るでしょ? あの人アタシの伯父なの。母親の兄弟。』
須『ま、マビ?』 大『え?ホンマに?』
話はこうだ。
出産費用としてコツコツ貯めてた金を、陽ちゃんがパチンコで全額使い果たしたそうで、困ったトーメイさんは伯父にお金を借りに行ったところ、『返済しなくてイイからヌードを撮らせろ!』とのコト。
そう言われてみれば確かに、劇団員で1人『SMスナイパー』のヌードモデルがア○―キーに撮ってもらってたなぁ… トーメイさんの紹介だったんだぁ〜。
今度は出産後。 産まれたその日に大輔と病院に駆けつけた。
病室にはすでに陽ちゃんが居た。
陽『おぅ! よう早くに来てくれたな! チョットこっち、こっち。 こっち来て。』
陽ちゃんは意味あり気に、僕ら2人を病室の外へと呼び出した。
陽『おい、トーメイって何歳だと思う?』
そう。 それまでもずっと、年齢不詳のままだった。
須『いやぁ。。。 陽ちゃんの1コか2コ歳上くらい?』
大『そーやな。 23か24歳ちゃうか?』
陽『それがさぁ、お前らとタメで19歳なんだよ!!』
須&大『うっちょ〜〜〜ん?!?!?!』
(゚∇゚ ;)エッ!?
(゚∇゚ ;)ウッチョッ!?
陽『しかもさぁ、アイツ“鈴木”でも“トーメイ”でもないみたいなんだよ!』
須&大『え〜〜!! うっちょん!うっちょ〜〜ん?!?!?!』
(||| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ω ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄;)ホンマカイナ?
誰も信じられないような話だけど、妊娠⇒結婚⇒出産するまで、妻の年齢も本名も知らないままだった陽ちゃん。 区役所に提出する書類を偶然たまたま盗み見て知ってしまったんだと・・・
ありえねぇ――――!!!
大『で? ホンマの名前は?』
陽『荒木さ○こ』
須『n? ア?』
大『n? ラ?』
須&大『キ?』
僕らは顔を見合わせたまま、ヒヤヒヤアセアセ。。。
須『やっぱ荒木なんだぁ〜』
陽『え? なんで“やっぱ”なんだよ?!』
大『いやいやナンもない。 コッチの話や!』
さてさて、ボクの恋の行方はと言うと・・・
・・・時間とは残酷なモンで、日々遠ざかるキャンベルとの距離に反比例して、毎日まいにち急接近し、縮まる距離があった。
彼女の名前は『マイチing』。 もちろん仮名。
向日葵のようにお日様に向かって、いつだって真っ直ぐに前を向いて、眩しくて、オイラ以上に子供みたいに無邪気で、ひょうきんで、スレンダーでチョットHで、話題豊富で、アクティブで、辛い物が食べれなくて、楽しくて、発言がストレートで、才能豊かで、お酒が弱くて、スキーが上手で、イタズラばかりして笑わせてくれて、音楽が好きで、自信を失ったオイラをいつも励まして、元気付けてくれた。
マイチingみたいなキャラは他には見たこと無い。 不思議な魅力を持った少女だった。
ケド、そんな日常とは裏腹に、落ち込んだマイチingはまるで頑張りすぎて背伸びしすぎた向日葵のように、ぐたっと首を下げ、だらっと垂れた黄色い花びらが顔を隠していた。
でも、いつも元気キャピキャピのマイチingは、そんな表情はボクに2回しか見せなかったネ!
1度目は一緒にドライブしててオイラが事故って車を大破させてしまった時と、もう1度は…
『もう会わない』とマイチingに告げた時。 (/ω\)
この続きは次回のエピソード9.2です。
幼馴染に誘われて、お笑い芸人として毎日を2人で全力疾走で駆け抜けた日々のお話。
つ・づ・く!
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